サカくま News File 2003

大津高初戦快勝 佐野日大に3−0。
 サッカー第82回高校選手権1回戦、県勢の大津高は佐野日大(栃木)と31日に対戦。3−0で下して2回戦に進んだ。
 大津は劣勢の中の前半25分、右MF永田のクロスをFW麦田が合わせて先制。 1−0で折り返すと、後半の佐野日大の猛攻を防ぎながら18分のコーナーキック、志水のヘッドで追加点。同36分には途中出場のFW山内がドリブルで切り込んでだめ押しとなる3点目を決め、佐野日大を突き放した。
  2回戦は2日、優勝候補に挙げられていた前橋育英を下した四日市中央工(三重)と対戦する。(1/1
)

天皇杯1回戦アルエット、TDKに敗れる。
 第83回天皇杯は11月30日(日)、全国各地で1回戦を行い、アルエット熊本はホーム水前寺に秋田県代表で東北リーグの覇者TDKを迎えた。
  開始早々俊足野元が右サイドから再三好機を作るが点にならず。これを凌いだTDKは18分、右サイド奥へのパスでGKを誘い出すと逆サイドに折り返し先制点を決める。その後のアルエットのカウンターにも帰りが早く、詰めてボールを奪うと、前線ではアルエットDFの嫌なところにパスを出して走り込んでくる。42分西村が攻め込みシュートするがDFにクリアされ前半を終える。
 後半田尻、藤田を投入し点を取りにいくアルエット。一方的に攻めるが、TDKDFが最後の最後にゴール枠から掻き出しネットが揺らせない。イライラがつのる30分、TDKが逆襲から追加点を奪う。ようやく40分、アルエットは左サイド藤田からのセンタリングにゴール前混戦のなか相良が押し込み1点。ホームの観衆だれもが、さあこれから同点と思ったが、すぐ後にTDKに追加点を許しさすがにガックリ。最後はDF中山を上げてパワープレーに出るが及ばず、1−3でTDKに敗れた。 (11/30)

高校選手権 ルーテル下し大津5年連続優勝。
 全国高校サッカー選手権大会の県大会決勝は、創部3年目の集大成となる新生ルーテル学院と、古豪大津高の対戦。11月15日正午、水前寺競技場でキックオフ。
 序盤から切れ味するどく攻め込むルーテルが、前半4分右サイドからのセンタリングにFW松尾が頭で合わせて先制。大津も得意のパス廻しを駆使し、U-18日本代表候補の永田を使って右サイド中心に崩しにかかるが、ルーテルの守備をなかなか割れない。しかし前半終了まぎわにルーテルDFがこの日2枚目のイエローで退場。
 ひとり少なくなったルーテルは、松尾をワントップにし守備固め。1点を守ってあわよくばカウンターから追加点を狙うしかない。しかし徐々に疲れの見え始めたルーテルに対し、後半26分、途中から入った大津FW麦田がCKからの混戦のなか同点弾を押し込む。
 それでも必死に守るルーテルに対し、80分では決着が着かず試合は延長戦へ。延長前半4分にまたもペナルティエリア内に位置した麦田がパスを受けるとVゴール。この瞬間、ルーテルの夢は潰え、大津が5年連続の全国大会出場権を得た。
(11/15)

大津最終ラウンド アルエット1勝1敗5位で終了。
 九州リーグは10月4日、5日、大津運動公園多目的広場で 第21週、最終週を行った。
 第21週、アルエット熊本FCは首位沖縄かりゆしFCと対戦。前半戦でうまく下した相手。アルエットDFも落ち着いて対応していたが、前半23分DFの間を抜く技ありシュートで先制点を奪われると、39分にも中央のパスカットから早い攻めで崩され失点。2点のビハインドで迎えた後半、楠田を入れて攻勢をかけるアルエットだったが、沖縄の守りも堅く点にならない。28分には逆にカウンターから失点を許し、0−3で沖縄に今期優勝を決めさせた。
 翌日最終週 はJFL降格組サン宮崎FCと対戦。開始早々この日FWに入った野元が俊足を活かしPEで倒されPKを得る。これを相良がきっちりと決めアルエットが先制。続く9分には、右サイド深くに走り込んだ楠田からのセンタリングをファーサイドの相良がヘッドで折り返し、中に走り込んだ田尻がダイレクトボレー。絵に描いたような攻撃で追加点を上げる。その後、宮崎も猛攻をしかけるが、フィニッシュの甘さに助けられる。41分、今度は右サイド藤家からパスを受けた相良が切り返してシュート、3点目を決めて前半を終える。後半、宮崎は点を取りにくるが、どうしてもゴール前の詰めが甘い。一方のアルエットもGKとの1対1など追加点の決定機を外す。44分、宮崎が早い攻撃で右サイドからセンタリングを上げ、これを佐伯がヘッドで1点を返すも時遅し。アルエットが前半の得点を守りきり3−1で逃げ切った。
 九州リーグはこの日で終了。アルエット熊本FCは5位に終わった。 (10/5)

宮崎ラウンド アルエット ロック、ヴォルカ下す。
 九州リーグは9月27日、28日、宮崎県小林市陸上競技場で 第19週、第20週を行った。
 第19週、アルエット熊本FCは前半戦で苦杯をなめたホンダロックと対戦。前半35分に仲安が左サイドを崩して自らゴール右角にファインゴールで先制するが、後半10分にはホンダロックも同点に追いつく。しかし、地力で優るアルエットは20分、村上からのクロスにエース相良が頭で合わせて勝ち越し。終了まぎわにもPEの混戦のなか相良が振り向きざまにシュートし追加点。3−1でホンダロックを下した。
 翌日第20週 は現在2位のヴォルカ鹿児島と対戦。昨日の試合で痛んだDF中山に代わって内平がラインを統率。松浦も高さを活かして鹿児島FW西を徹底マーク。前半6分、左からのセンタリングに西が頭で合わせるが左にそれる。アルエットも20分、CKからのこぼれ玉を藤田がシュートするもオーバー。攻守の展開の早い、撃ち合いの試合になるがスコアレスで前半を終えた。風下に立った後半のアルエットだったが、3分に左からの仲安のパスに藤田がシュート。ゴールをかすめる。その後は攻勢に出た鹿児島が何度となくゴール前に攻め込みシュートを放つが、当たっているGK中西の好セーブ、DF陣の必死の守りもあってゴールを死守。遂に33分、右サイドからのセンタリングに左で構えていた田尻が、ばっちり合わせて先制。鹿児島はDF前田を上げてパワープレーで攻め込むが、アルエットがロスタイムまでしのぎきり、1−0でヴォルカ鹿児島を下した。(9/28)

長崎ラウンド アルエット、一勝一敗で4位キープ。
 九州リーグは9月6日、7日、長崎県国見百花台公園で 第17週、第18週を行った。
 第17週、アルエット熊本FCは現在3位の新日鐵大分と対戦。松浦を最終ラインに入れた急造ディフェンスで挑むアルエット。開始3分に先制を許すと反撃に出るが、19分の相良のシュートはGK正面。26分の吉田のシュートもDFに阻まれる。一方の大分は前半終了まぎわにもGK1対1を落ち着いて決め、アルエットはボールは支配するものの2点のビハインドで後半を迎える。後半も攻勢はアルエットにあるものの決めきれない。終了まぎわにはDFラインを破られ更に追加点を許し、0−3で敗れた。
 翌日第18週 は京セラ川内と対戦。この日も前半12分に先制を許すが、18分、FW相良がCKから右左に振った玉を押し込み同点に追いつく。しかし32分には京セラがミドルシュートで再び勝ち越し。だがアルエットも43分に右サイドから野元が上げた玉を吹氣が決めて再び追いついた。サイドが代わった後半9分、吉田からのパスを受けた相良が絶妙のループシュートで逆転弾を上げると俄然アルエットペース。39分に相手のミスから得たリスタートに田尻が得点。41分には相良が個人技でハットトリックを達成。結局5−2で京セラ川内を退けた。(9/7)

アルエット、大津高下し天皇杯4年連続出場。
 天皇杯県代表を決めるNHK杯県サッカー選手権決勝は8月31日(日)、改修された水前寺競技場で行われた。
 前半開始早々、大津高の大塚が左サイドに切れ込み麦田にパス。麦田のシュートは右にそれる。アルエットは11分、左サイドを田尻がえぐると相良にパス。しかし相良のシュートは枠を越えた。両者打ち合うが、どちらかというと大津高ペース。30分に大津高が山内を投入してからは、アルエットDFをかき回し、アルエットにとって苦しい時間帯。なんとかスコアレスで前半を終える。
 後半アルエットは藤田を投入。開始早々,アルエットは右サイドからの西村のセンタリングを相良がヘッドで先制弾とする。しかし6分、大津高も右サイド奥からのFKを山内が頭で押し込み同点にする。10分にはカウンターからアルエット吹氣がドリブルで持ち込むが枠をそれる。11分には大津高山内の完璧なヘッドがあったがクロスバーに嫌われる。両者撃ち合いのなか、19分、カウンターからアルエット、藤家のスルーパスに仲安がゴールし勝ち越し。しかし、諦めない大津高も36分、U-18日本代表永田がドリブルで持ち込み得意の左足でシュート。再び同点に追いすがる。しかしすぐあと、前掛かりになった大津高のディフェンスを切り裂き、アルエット藤田が値千金の勝ち越し点を上げると、これを守りきり、アルエット熊本がNTT時代から数えて4年連続の天皇杯出場を決めた。 (8/31)

悪夢の大分ラウンド アルエット2連敗。
 九州リーグ第15週、第16週は8月2、3日、大分県は三重町のスポーツランドみえ、大原陸上競技場で行われた。
  15週のアルエットの対戦相手は、前回6−1の大差で退けているNW北九州。あまりの暑さのためか前半はスロースタート。守りから入ったアルエット。前半42分、吉田がDFの裏に出したパスに藤田が反応して先制。前半を終える。後半、吹氣、松浦に代えて相良、市村を投入。追加点を奪いにきたアルエットに対して、北九州は中盤でパスを奪うとカウンターで同点。さらに10分には逆転弾を決め、12分にも追加点。一方のアルエットは6度ものチャンスをものにできず、更に終盤にも北九州に追加点を許し、結局4−1で敗戦した。
 翌日の16週は同郷ランザ熊本との対戦。昨日と変わらず激暑のコンディションだが、今日は最初から点を取りにくるアルエット。4分、6分に相良のヘッドに繋ぐが点にならず。ほとんどアルエットがボールを支配し、ランザは持たせてもらえない。40分の野元のシュートは右ポストに嫌われ、41分の仲安のシュートは右にそれて前半を終える。後半早々に点を取りに来たアルエット。右サイドを上がった村上のセンタリングに相良が頭で合わせるが左にそれる。7分にも田尻が持ち込みGKと1対1だがキープされる。相変わらずアルエットペースだが、19分、ほんの一瞬のすき、裏を取られてランザに先制を許す。その後、選手交代を重ね反撃を図るが実らず、アルエット熊本が痛い黒星を喫した。
(8/3)

天皇杯県予選準決勝 アルエット、教員団にも大勝。
 天皇杯県代表を決定するNHK杯全日本選手権県予選の準決勝、アルエット熊本対熊本教員団の試合は7月27日県民総合運動公園サッカー場で行われた。
  梅雨明けのピッチ上は35度を上回る暑さ。芝もかなりいたんでいて、細かいタッチは難しそう。試合開始直後からボールを支配するアルエットは、6分、左サイドを駆け上がった仲安がセンタリング。それを松浦が押し込んで先制すると、24分にも仲安のセンタリングからこぼれたところを楠田がワントラップしてミドルシュート。追加点とする。29分には藤田のミドルがGKの手をはじきゴールイン。31分にも楠田がミドルを決めて4−0と大量リードで前半を終えた。
 スピード、プレスともにクラスの違いを見せるアルエットは、中盤で意図的にボールを奪えるのでこの後も試合を完全に支配。後半14分、中央西村のドリブルから野元へスルーパス。GKとの1対1を落ち着いて決めて5−0。32分、36分には途中出場のエース相良が追加点を上げ7−0。40分にCKから教員団に1点を献上する悪いくせは残ったものの、7−1でアルエット熊本が教員団を圧倒的な力で退け、8月31日の決勝戦に駒を進めた。
(7/29)

天皇杯県予選 アルエット、ランザU18を一蹴。
 天皇杯県代表を決定するNHK杯全日本選手権県予選の一回戦に、アルエット熊本が登場し、ランザ熊本U-18と対戦した。
 九州地方を襲った大雨のため、会場の県民総合運動公園サッカー場は水浸しの悪コンディション。そんななか立ち上がり攻勢に出たのはランザU-18。右サイドから持ち込みシュート。GK中西がはじいたところを押し込まれゴールされたが、オフサイドの判定に救われた。すぐ後の5分、アルエットは藤田が左サイドを駆け上がり、センタリングに吹氣がダイレクトボレーで決めて先制。しかしランザU-18もこの後、中西と1対1になるが、ここは中西のスーパーセーブで阻止した。ランザU-18の勢いを止めたのは、8分の攻撃。藤田のFKがバーに当たって跳ね返るところを詰めていた市村が押し込んで2点目とする。42分には、村上のパスから抜け出した藤田が落ち着いて3点目を決め前半を終えた。
 後半、松浦、市村に代えて楠田、内平を投入したアルエットは、試合を一方的に支配。13分、15分、立て続けに吹氣が決めてハットトリック達成。25分には藤田がドリブルでGKまで抜き去りゴール。30分には楠田のミドルシュートが決まり、40分には藤田もハットトリックを決めた。
 序盤ランザU-18の若い勢いに押されぎみのアルエットだったが、最後はカテゴリーの差を見せつけ8−0と大差で退けた。2回戦は27日同競技場で11時から熊本教員団と対戦する。 (7/20)

アルエット、再び三菱重工長崎にPK負け。
 九州リーグ第14週は7月6日、大津運動公園で開催。アルエット熊本は、沖縄ラウンドで苦杯をなめた三菱重工長崎と対戦。
 相手の出方をうかがうような緊張した立ち上がり。しかし次第にアルエットがペースをつかみ、前半14分、松浦がPエリア内右でパスを受けるとすばやく反転してシュート。これはGKにクリアされる。続くCKでは松浦のヘッドに合わせるがこれもクリア。17分、仲安のセンタリングをGKがパンチング。こぼれたボールを藤田がミドル位置からシュート。GKにキープされる。22分には吹氣が右サイドをドリブルで駆け上がりシュート。DFにクリアされた。その後も再三チャンスを得るがゴールを割れず前半を終える。
 サイドが変わった後半、田尻を投入して猛攻をしかけるアルエット。8分にその田尻が右サイドでDFをかわしてセンタリング。これがゴール前で待ち受けた吹氣の頭にどんぴしゃと合い先制。緊迫したムードを打開する。22分には西村が得意のインターセプトから持ち上がり吹氣にスルーパス。決定的な場面を得るが、GKにクリアされる。25分、アルエットPエリア内でバックパスのファールを取られるが、このFKをなんとかクリア。俄然両者撃ち合いの様相になった終盤、26分にも吹氣がフリーからロブを放つがゴールをそれる。32分には三菱重工長崎がPエリア内で競り勝ち、アルエDF裏に出された玉をシュートされるが、右にそれことなきを得た。このまま逃げ切りかと思われた44分、GK行部のセービングが何故かイエローをとられ土壇場でPK。会場騒然のなか、これを三菱重工長崎が決め後半終了。試合はPK戦に。PK5対3で、再びアルエットが三菱重工長崎に敗れた。 (7/6)

アルエット、九州INAXに白星。
 九州リーグの第13週は7月5日、大津運動公園で開催。アルエット熊本は、3−1で九州INAXを下した。
 松浦、西村を出場停止で欠くアルエットは、GK行部、藤家、中山、内平の3バックに、村上、仲安を両サイドにディフェンシブに置き、ボランチは吉田、右に市村、左に吹氣、トップ下に藤田、1トップに相良を置く布陣。立ち上がりから何度も相手陣地に攻め込むが、フィニッシュまで繋がらない。14分、吉田のスルーパスから藤田がGKと1対1になるも阻止される。じょじょにペースをつかみ始めた九州INAXに19分、すばやいリスタートからヘッドを許すが、これはGK行部がセーブした。徹底してカウンターからDFの裏ねらいの九州INAXに対し手を焼くアルエット。終了まぎわに相良がGKとの接触で負傷退場し、スコアレスの嫌なムードで前半を終える。
 後半一気に攻勢に出たアルエット。5分、吹氣のシュートがバーにはね返されたところを吉田がヘッドで押し込んだが、ゴールを認められず。24分、Pエリア内で吹氣、藤田のパス交換から最後は吹氣が豪快にシュートし、ようやくアルエット先制。しかし、29分にはカウンターから同点に追いつかれ、再び嫌なムードに。ここで田尻を投入。33分、Pエリアに持ち込んだ吹氣がDFをかわしロブを上げると、その田尻が頭で合わせて勝ち越し点。終了まぎわに出場した菅も、吉田のスルーパスにみごとに反応してゴール角に流し込みだめ押し。総力戦で九州INAXを突き放した。(7/5)

鹿児島ラウンド アルエット、完封で連勝。
 九州リーグは21、22日の両日鹿児島国分海浜公園等で第11、12週を開催。
 21日リーグ折り返しの11週、アルエット熊本はサン宮崎FCと対戦。海浜公園グラウンドは、海からの強い風に小雨が吹きすさぶ悪天候。前半22分田尻のアーリークロスが入るが松浦に合わず。23分にはゴール前混戦から田尻がシュートするもバーの上。ところがこの後、活躍していた田尻が痛んでしまい中山と交代。37分にはサン宮崎がす早いリスタートからシュートまで持ち込むが、GK行部がセーブし、ことなきをえた。後半、松浦に代え相良を投入。更に20分頃野元の投入から徐々に熊本のペースに。29分、西村のロングは惜しくもクロスバー。30分ゴール前での吉田のシュートはGKがはね返す。31分遂にCKのクリアボールを相良が押し込み先制。すぐ33分には野元が右サイドから持ち込み追加弾。36分、クロスボールがゴール前で大きくはねたところを相良が落ち着いて3点目にすると、43分には敵GKのファールを誘いPK。相良がこれを決めてハットトリックを達成。4−0でサン宮崎を退けた。
 翌22日の第12週は、一巡して海邦銀行SCとの再戦。昨日からの雨はさらに激しくなり、ピッチは最悪のコンディション。水たまりにボールが止まるなか、両チームともパスが繋がらない。前半23分、こぼれ玉を拾った藤田がすぐさまミドルシュートを放ち先制。その後もアルエットが支配するが追加点は奪えず前半を終えた。
 後半開始のホイッスルで攻め込んだアルエット。右から市村のセンタリングに、吹氣がヘッドで完璧に合わせて追加点。海邦銀行も必死に反撃。25分にオフサイドをかいくぐって撃ったシュートがクロスバーをかすめる危ない場面があったものの、最後までアルエットの最終ラインを崩すことはできず、2−0でアルエットが完封勝利を飾った。
 その他の上位陣も勝ち星を重ね、順位は変わらず4位のまま。 (6/22)

第10週 アルエット、沖縄かりゆしを破り4位浮上。
 九州リーグは8日佐賀総合運動場で第10週を開催。アルエット熊本は、強豪沖縄かりゆしFCと対戦し3−2で下した。
 元J福岡の松原やブラジル人ルイ・コスタを擁する沖縄に対し、熊本は昨日と同じ先発陣で臨む。前半守備的にスタートした熊本に、沖縄は次々とゴールを狙うが、熊本守備陣の必死の守りに手こずる。熊本もときおりカウンター攻撃を見せるが、沖縄のポジションのバランスの良さと、プレスの早さで、パスミスが目立つ。32分に左サイドに切れ込んだ吹氣からのセンタリングを松浦が押し込むがゴールならず。
 後半1分、沖縄、右サイドからゴール前にパスを繋ぎ、これを佐賀が決めて先制。ところがこの後沖縄は、慢心したのか疲れたのか、次第にプレスが甘くなる。5分、カウンターからディフェンスの裏に飛び出した藤田がひとりドリブルで持ち込みシュートで同点。すぐ後7分にもPエリア前でパスを回して、最後は吹氣が落ち着いてゴール。逆転弾とした。16分にはルイ・コスタが交代。30分には長田のレッドカード退場によるシステム変更で松原も交代。ひとり少なくなった沖縄に対し、熊本は交代出場の市村が左サイド奥からマイナスしたボールを田尻が左足で振り抜き追加点。終盤沖縄は猛攻をしかけ、ロスタイム、1点を追加するものの時すでに遅し。3−2で熊本が沖縄を退けた。 (6/8)

第9節 アルエット、ヴォルカ鹿児島に辛勝。
 九州リーグは6月7日佐賀総合運動場で第9節を開催。アルエット熊本は、首位を走るヴォルカ鹿児島と対戦しPK戦の末下した。
 相良、中山と主力を欠くアルエットは、前期九州リーグ得点王鹿児島西に対して西村をマンマークで置く用心の布陣。だが、前半12分、西村が相手ボールをインターセプトし上がったところを逆に奪った鹿児島は、ぽっかり空いたスペースに西を走りこませ、これをうまく流し込み先制とする。しかしその後もアルエットは攻め続け、20分には松浦が倒されてPK。同点のチャンスを得るがこれは敵GKにはね返される。
 後半早々、追加点を加えて安心したい鹿児島が猛然と攻撃。これをしのいだアルエットは、藤田に替えて野元を右サイドに投入。それまで右サイドではっていた村上をDラインに下げ、西村を本来のボランチの位置に。これが功を奏して27分、右サイドでDFをかわした野元が上げたセンタリングを松浦がヘッドで折り返すと吹氣がボレー。これが同点弾となる。この後、流れはアルエットに傾くが決めきれず、終盤は互いにカウンターの応酬。同点のまま終了しPK戦へ。最初のPKに失敗しビハインドで進んだが、GK中西が相手4人目、5人目を阻止し、貴重な勝ち点2を得た。 (6/7)

第8節 アルエット、ホンダロックに黒星喫す。
 25日、九州リーグは北九州市本城陸上競技場等で第8節を開催。アルエット熊本は、ホンダロックと対戦した。
 立ち上がり早々、アルエットは5回のCKのチャンスを得るもこれを活かせず。11分には前節からスタメンの藤田が上げたクロスに相良が合わせるがゴールならず。16分にも中位置で得たFKを藤田が直接ねらうがキーパー正面。逆に18分、ロックのすばやいリスタートに反応できず先制を許す。アルエットはなんとか33分に田尻のFKからの混戦を村上が押し込み、同点で前半を終える。
 後半早々の3分、ロック大串がGKとの1対1を決め追加点。12分にも大きなサイドチェンジを活かしてロック黒木が駆け上がりセンタリングぎみに上げたボールがポストに当たってゴール。引き離される。しかしアルエットも20分、田尻がPKをきっちり決め1点差とすると、29分にはスルーパスに反応した田尻がGKとの1対1をかわして同点とし、不可解な判定で退場となった相良への遺恨とする。だが、PK戦も頭によぎり始めたロスタイム1分、ロックの左からのFKにヘッドで合わせられ、これが決勝点となって、今期2敗目を喫した。(5/25)

第7節 アルエ、京セラ川内にPK勝ち。
 九州リーグは24日、北九州市鞘ヶ谷陸上競技場等で第7節を開催。アルエット熊本は、京セラ川内と対戦。
 風上に立ったアルエットは8割方ボールを支配し京セラ陣内に押し込む。前半16分に相良が1対1となったGKの頭越しにループを放つもバーに嫌われ、22分の松浦のシュートは左のポストに。27分CKから西村が合わせるが、左にそれる。その後もアルエットが主導権を握り、多くのシュートを放つがGKが阻止。ようやく40分、ペナルティエリアに持ち込んだ田尻がフリーの相良にパス。これを落ち着いて決めて前半を終えた。
 後半開始早々もアルエットが怒濤の攻撃を展開するが、決めきれず。一方、京セラも下がって守りを固めるだけで、カウンターもままならない。しかし、このまま終了の予感が漂い始めたロスタイム、京セラがCKからの混戦を押し込み同点。PK戦にもつれ込み、なんとかアルエットが4−3で下したものの、勝ち点2に止まる結果となった。(5/24)

第6節アルエット、新日鐵大分に苦杯なめる
 11日、昨日とはうって変わって曇り空、強風の吹きすさぶ本城陸上競技場。アルエット熊本は、今期かりゆしやサン宮崎など大物喰いをしている新日鐵大分と対戦。
 アルエットは昨日痛んだDF内平を欠き、本来ボランチの西村をDFに、田尻をボランチに下げる苦しい構え。開始2分に右サイドに切れ込んだ相良がセンタリング。これを吹氣がさわれば先制というところだったがGKが阻止。その後は、風上に立つ大分が支配権を握り、7分左サイド中央付近からのなんでもないFKが風に乗ってゴール右まで運ばれ、これに合わせられて手痛い失点。我慢を続けて攻めたが、逆に31分にも中央からのミドルSが風に乗りアルエットのゴールを揺らした。
 2点のビハインドを追いかけるアルエットは、後半ようやくサイドからの崩しが出始める。22分に右サイドを村上と西村が崩すと、上がったセンタリングに松浦が頭で合わせてゴール。その後は防戦一方の大分を攻め立て、31分にもCKを相良が頭で合わせゴールネットを揺らしたが、得点が認められず。終盤、カウンターから大分のドンぴしゃヘッドを中西が好セーブする場面もあり反撃が期待されたがタイムアップ。惜敗した。(5/11)

九州リーグ第5節 アルエット、PK戦でランザを下す。
 九州リーグは10日、北九州は本城陸上競技場等で第5節を開催。前節首位に躍り出たアルエット熊本は、同郷ランザ熊本とのダービーマッチとなった。
 開始早々、アルエット相良が挨拶がわりにシュート。12分には松浦も撃つ。先のKKTカップでの雪辱を果たすべく、両FWの動きが軽い。その後もアルエットがボール支配率で上回り、一方的に攻め立てる。ランザはときおりカウンターでゴール前まで運ぶが決定力に欠ける。しかし、アルエットも再三のシュートがゴールに繋がらない。イライラがつのり始めた41分、ランザDF松下のアーリークロスからヘッドで合わされて失点。前半を終える。
 アルエットは後半早々に吹氣を投入。10分にランザにPKを与えるが、これを阻止。更には菅を入れて4FWに。その成果が実り29分、左から吹氣が持ち込み、きれいにゴールに流しこんで同点とした。その後もアルエットが攻め立てたがタイムアップ。PK戦となり、結果4−3でアルエットが勝ち点2をゲットした。 (5/10)

第4節 NW北九州を一蹴。
 20日は第4節6試合が行われ、アルエット熊本はニューウェーブ北九州と対戦。前半30分に当たっているMF田尻がこの日も先制弾を決めると、35分にはFW松浦の追加点もあり2点のリードで折り返した。後半は10分、13分に松浦が追加点をあげ、ハットトリック達成。18分にPKを与え完封は逃したものの、すぐに田尻のシュートで追加点をあげ反撃の機運をそぐと、最後は交代出場のFW吹氣がだめ押し。終わってみれば6−1と、NW北九州に大勝。4節終了時点で得点差により首位に浮上した。
 ランザ熊本は0−3で、サン宮崎に敗れた。(4/20)

九州リーグ第3節 アルエット、PK戦に泣く。
 九州リーグは19日、沖縄県総合運動公園で第3節を開催。開幕から2連勝のアルエット熊本は、三菱重工長崎と対戦。先制されては追いつく展開で2−2としたが、PK戦で涙をのんだ。
 前節の故障でDF大濱、FW相良を欠くアルエットは、代わりにベテラン中山、スピードの吹氣をスタメンで起用。前半7分に長崎の先制を許したが、すぐに15分MF田尻のロングシュートで追いついた。しかし、終了まぎわに再び失点し1−2で前半を終える。後半、相良、野元を投入。攻撃にリズムが出てくると、再び田尻のゴールで同点とした。その後も一方的に相手陣内で攻め続けたがタイムアップ。PK戦2−3で敗れ、勝ち点1にとどまった。
 ランザ熊本は0−3で、地元沖縄かりゆしFCに敗れた。(4/19)

第2週、アルエット、九州INAXを下し勝ち点重ねる。
 第2週の6日、アルエット熊本FCは九州INAXと対戦。前半10分、田尻からのパスを受けた相良が先制点を決めると、23分にも田尻、松浦と繋いで相良が追加点。後半5分には吉田のFKに菅がからみ、こぼれ玉を西村が押し込んで3点目。同15分にもペナルティエリア内で菅が倒されたPKを松浦が豪快に決めINAXを突き放す。
 しかし大量得点に気がゆるんだのか、すぐに1点を返されるとペースはINAXに。31分にPKで2点目を与え、36分にはパスミスを突かれて3点目を献上。しかし、最後はロスタイムまで逃げ切り、4−3で勝利した。(4/6)

九州リーグ開幕。アルエット初戦白星飾る。
 2003九州リーグは5日、熊本県民総合運動公園で開幕し、アルエット熊本は初戦沖縄県の海邦銀行SCと対戦し2−1で勝利。勝ち点3を獲得した。
 強風吹きすさぶコンディションのなか、アルエット熊本は吹氣、相良、松浦をFWにおき、DFは今年からの4バックの構え。開始早々の3分にボランチ西村が抜け出し、さい先のよいゴールを決め先制。しかしその後、海邦の決死の攻撃に手こずりCKから押し込まれて同点とされ前半を終えた。後半、アルエットはスピードのある野元を投入。ほとんど海邦サイドで試合を運ぶが、乱立する海邦DFをなかなか割ることができない。しかし、後半35分、右サイドから持ち込んだボールをゴール前でキープすると左から入り込んだ相良にパス。これを相良が落ち着いて決め決勝点とし、今期昇格した海邦銀行SCを下した。
 ランザ熊本はPK戦のすえ、ホンダロックを下した。(4/5)

KKT杯決勝、ランザ熊本がアルエット下し優勝。
第9回KKTカップ争奪熊本県選抜サッカー選手権大会の決勝戦は、3月23日大津運動公園球技場で行われ、ランザ熊本が延長戦Vゴールでアルエット熊本を下し優勝した。
今期ともに九州リーグを戦う両チーム。リーグ戦を前にかっこうのコンディション確認の一戦となった。序盤から引き気味のランザに対しアルエットは3FWの攻撃的布陣でチャンスを作るが決定力に劣る。ランザのカウンター攻撃に危ない場面を迎えるが、これもランザのフィニッシュの悪さに助けられる。前半途中でアルエットのFW菅が痛んでMF市村と交代。スコアレスのまま後半を迎え、アルエットは再三ランザDFの裏を突こうとするが、必死の守りに阻止される。アルエットは市村に代えてスピードのあるMF野元を投入するが、後半もゴールならず延長に突入。延長5分ランザの攻撃、左サイドでDFをかわして上げたセンタリングにヘッドで飛び込みランザがVゴール。接戦にけりを着けた。
なお3位決定戦では熊本学園大が2−1でルーテル学院高に逆転勝ちした。 (
3/23)

KKT杯予選第3日。アルエット、教員団下す。
第9回KKTカップ争奪熊本県選抜サッカー選手権大会の予選リーグ第3日が、3月16日大津運動公園で行われ、アルエット熊本は熊本教員蹴友団を4−0で下して、決勝戦進出を果たした。
 生憎の雨が降り続く最悪のグランドコンディション。アルエット熊本は、引いた教員団の守りに攻めあぐねるが、前半37分FW吹氣がこぼれ玉を押し込んで先制。後半18分にはゴール前混戦からMF田尻が追加点を奪うと完全にアルエットのペース。26分にはFW菅、ロスタイムにMF仲安がだめ押しを決め、4−0で教員団を寄せ付けずAグループからの決勝進出を決めた。Bグループはランザ熊本がルーテル学院を下し決勝進出。23日は両クラブチームの決戦となった。(3/16)

プリンスリーグU-18 大津高、好スタート。
18歳以下の九州のトップチームが争うJFAプリンスリーグU-18九州2003は、15日県民総合運動公園などで開幕し、県勢の大津高は東海大五(福岡)を5−2で下し好発進。国府高は東福岡(福岡)に0−3で敗れた。2日目も大津はアビスパ福岡U-18を2−0と下した。国府は那覇西に4−1で敗れた(3/16)

KKT杯予選L開幕。アルエット初戦飾る。
 第9回を迎えたKKTカップ争奪熊本県選抜サッカー選手権大会が、3月2日ルーテル学院高校グラウンドで開幕した。今年は、選抜された6チームが2組に分かれて予選リーグを行い、各組の1位チームの決勝戦により優勝を争う。
 アルエット熊本は、熊本学園大(県学生リーグ)と11時にキックオフ。ボールが落ち着かない開始早々に、デフェンスの連携の悪さをつかれて失点。格下の学園大に先制される。その後も試合は学園大ペースで進み前半終了。後半、MF田尻を入れてから次第にチャンスを作り始めたアルエットは、5分FW相良がまず同点弾。続く13分にもゴール前で受けた相良が、自ら相手DFを切り返してゴール。逆転する。退場者の出た学園大はその後防戦一方になり、最後はアルエットMF市村が上げたクロスに飛び込んだMF吉田がきっちり決めて3−1で学園大を下した。
 出場チーム、組分けは以下のとおり。(3/2)
【Aグループ】
アルエット熊本・熊本教員蹴友団・熊本学園大
【Bグループ】
ランザ熊本・相互電工北部・ルーテル学院高

U-18九州地域リーグ開催決定。
 九州のトップレベルの高校、クラブチームが出場する「U-18プリンスリーグ九州サッカー2003」が3月から7月、実施されることが決まった。日本サッカー協会が来年度から導入を進める地域リーグの一環。関東地区では既に4年前から開催されている。
 本年度は過去2年間の高校選手権などの成績から、各県2チーム(佐賀、沖縄は1、福岡は3)とJユース1チーム(A福岡か大分T)の計16チームを選出。2組に分かれ勝ち点方式のリーグ戦を行い、各パート上位2チームが順位決定戦に臨む。会場は、熊本市の県民総合運動公園陸上競技場、大津町運動公園、大分ビッグアイ。さらに上位2チームは、9月末、国立競技場などで行われる「高円宮杯全日本ユース選手権大会」に九州代表として出場する。組合せ、出場高は以下のとおり。 (2/8)
【Aパート】
大津高(熊本)・国見高(長崎)・日章学園高(宮崎)・佐賀北高(佐賀)・鹿児島城西高(鹿児島)・東海大五高(福岡)・大分舞崎高(大分)・Jユース
【Bパート】
国府高(熊本)・鹿児島実高(鹿児島)・東福岡高(福岡)・情報科学高(大分)・那覇西高(沖縄)・長崎南山高(長崎)・鵬翔高(宮崎)・筑陽学園高(福岡)

大津高、帝京に惜敗。PK戦に泣く。
 1月3日、全国高校サッカー選手権第3回戦。熊本県代表大津高は、平岡監督の母校でもある東京代表帝京高と対戦。
 関東地方を襲った寒波で、雪が降り続く極寒のコンディション。真っ白なフィールドに目立つ赤いカラーボールが使用された。試合は、どちらも中盤の支配を許さず、早いプレスでお互いのチャンスを消す神経戦。昨日の韮崎高戦で6点をもぎ取った大津の攻撃陣も、なかなかペナルティエリアに入り込めない。一方の帝京も次々と選手を入れ替え、ゴールを狙うものの、GK時久を中心にした大津のディフェンスの前に、チャンスが作れない。80分を終えて試合はPK戦へ。PK職人時久の前に、帝京も3人が立て続けにPKを外すが、帝京GK山下も追いすがり3人を阻止。つづく帝京4人目のキックは、無情にも時久の手をかすめゴール右角に決まる。この後、山下は大津4人目のPKをみごとにセーブ。後がなくなった大津、守護神時久のグローブに全てを任せたが、帝京5人目のPKがゴールネットを揺らし、大津8強入りの夢が潰えた。 (1/3)

大津高初戦 韮崎高に大勝。
 1月2日、全国高校サッカー選手権第2回戦。熊本県代表大津高は、山梨県代表韮崎高と対戦。
 前半風上に立った大津は、10分、MF高本からのパスを中央でもらったMF森田が振り返り気味にシュートして先制。しかし韮崎もすぐに同点に追いつき、互角の勝負が予想された。だが、中盤の支配率で優る大津は15分、DF古木のクロスをFW中嶋が落としたところをMF山内がうまく押し込み追加点。その後30分には再び森田が右足で振り抜き左ゴール角に決め、37分にも相手GKのクリアを拾った高本が無人のゴールにミドルで放りこんで、前半だけで4−1とした。
 風下に立った後半、押し込まれる場面が増えたものの、15分にはMF塚本の左からのセンタリングに中嶋がスルーぎみでそらしたところに入りこんだ山内が豪快に振り抜き追加点。20分にもMF永田がドリブルで中央に持ち込みゴール。終わってみれば6−1の大差で、古豪韮崎を下した。
 3回戦は3日、平岡監督の母校である強豪帝京高と対戦する。 (1/2)